モンテッソーリ教育 ~今こそ求められている幼児教育とは~

日本では、2020年の教育大改革により、幼稚園から高等学校の学習指導要領の改訂、そして大学入試が大きく刷新されます。

これまでの机上の選択式テストの成果に重きを置いたカリキュラムから、「主体的・対話的」をキーワードに、自ら創り出す力や表現力を評価する教育プログラムに方針転換されるのです。

これに先だって、幼稚園・保育所・こども園の教育・保育要領が2017年に改訂されています。そこで描かれた、幼児期の終わりまでに育って欲しい10の姿は以下になります。

・健康な心と体

・自立心

・協同性

・道徳性、規範意識の芽生え

・社会生活との関わり

・思考力の芽生え

・自然との関わり、生命尊重

・数量や図形、標識や文字などへの関心、感覚

・言葉による伝え合い

・豊かな感性と表現

私はこれを見たときに、世界では広く浸透していながらもまだまだ日本では馴染み多くないモンテッソーリ教育が、今の日本の教育にこそ強く求められているのでは無いかと感じました。

相良敦子さんが書かれた『モンテッソーリ教育を受けた子どもたち』の抜粋になりますが、幼児期にモンテッソーリ教育を受けた子どもたちに共通する特徴は次の十項目になります。

・順序立てて、ものを考えることができる。

・なにをするにも、計画を立て、順序を踏んで、着実に実行する。

・段取りがよい。

・先を見通すことができる。

・一から出発する。

・省略しない。

・状況の読み取りが速く、臨機応変に対処することができる。

・わずかな差異に気づき、道徳性が高い。

・ひとりで、たじろがない。責任ある行動ができる。

・礼儀正しい。

単にテストや運動ができることでは無く、社会性やリーダーシップ、周囲への配慮や自己肯定感の醸成を志向する日本の今の教育カリキュラムは、まさにこのモンテッソーリ教育の目指す人格教育と大きく目的を一つにするものではないでしょうか。

どうしても抽象的なため”効果“が解り難いのが幼児教育ですが、モンテッソーリ教育を受けた有名人には、単なる天才や富豪という枠には収まらないユニークな人達が並びます。

サーゲイ・ブリン (Google創立者)

ラリー・ペイジ (Google創立者)

ジェフ・ベゾス (Amazon.com創立者)

ジミー・ウェールズ(Wikipedia創業者)

マーク・ザッカーバーグ(Facebook創業者)

ウィル・ライト (シムシティ開発者)

ピーター・ドラッカー (社会学者)

バラク・オバマ(米国大統領)

クリントン夫妻(元米国大統領と国務長官)

ジョージ・クルーニー (映画俳優、監督)

ケンブリッジ公ウィリアム王子 (イギリス王室成員)

ヘンリー王子 (イギリス王室成員)

アンネ・フランク (「アンネの日記」著者)

キャサリン・グレアム (ワシントン・ポスト経営者、ジャーナリスト)

藤井聡太 (将棋棋士)

・・・

これだけ見ると、どこかの予備校の進学実績のように、単に通過した人物を並べているだけのように見えるかも知れません。

しかし驚くべきことに、この教育を受けた人物達は総じて皆、自分の成功の原体験や基盤は「幼児期に受けたモンテッソーリ教育にある」と答えているのです。

有名なものでは、Google創立者の二人は、成功の秘訣を問われると必ず、

「モンテッソーリ教育により自立心を覚え、また自ら進んで物事に取り組む基礎ができた」

「自分で考えて行動することを学び、それにより興味のあることをとことん追求する自由を得た」

と答えるとのことです。

本当だろうかと、これには私も半信半疑でした。自分の人生を振り返って、幼少期については、原体験どころか殆ど記憶が無いのが実情です。

ところが、大学の友人で幼児期に岡山ノートルダム清心女子大学附属幼稚園でモンテッソーリ教育を受けた人がいたので、本当にそんなことがあるものか聞いたところ、

『本当にそうだと思う。幼稚園の頃の記憶って結構忘れてしまっているのに、モンテッソリーでの経験は大人になっても思い出せるし、非常に印象に残っている。

子供の頃(というか成長過程では)大人には造作もないようなことの一つ一つが「初めての体験・難しい体験」というハードルとして立ちふさがるわけだけど、園児にはハードルが高いと思われるようなことを、(しっかりと目の行き届いた環境の下で)チャレンジさせてもらった経験があることによって、「自分はこんなことも自分で成し遂げた経験がある」という成功体験の記憶がしっかり根付いていて、それが自己肯定感の基礎になっていた気はするんだよね。

それって、小中学校とかで実際に何かをやるとき具体的に思い出して、ああいう感じでやってみよう、と後押しをしてもらっていたというより、もう少し根っこの部分で、「自分はやればできる子だ」というのを自分自身で認識できるようにさせてもらっていた、という感じが近いかなあと思う。自分の自己認識、マインドセットの基礎固めができたというべきか』

とのコメントを貰い、心から衝撃を覚えました。

(尚、この友人は、朗らかさに溢れるとてもユニークな人物で、上記の10の特徴がまさに当てはまると感じる素敵な方です。またその後、これ以外にも、姉の友人の方など、複数から同じような「モンテ原体験」の話を聞いています)

モンテッソーリ教育は、とても端的に表現すれば、主に指先を使う魅力的な教材を用いて、子ども自身の試行錯誤を促すことで、自立と成功体験を応援するコーチング技法です。

特徴の一つは、子ども自身が教具(「お仕事」と呼びます)を選ぶ点です。これをやって次はこれを、となりがちな教育カリキュラムにおいて、モンテッソーリ教育では、壁一面に子どもがわくわくするような教具を並べることで、子ども自身が「これやりたい」というものを選び持ってくるというプロセスを大事にします。

また、「お仕事」の仕方は、一度ゆっくり見せる(提示)に留め、その後は子ども自身の試行錯誤をただ見守ります。子ども達は、教具自体が魅力的なので、促されなくても自ら何度もトライします。そしていつかお仕事を完成させ、自分で教具を棚に返して、次のお仕事を持ってくる、というサイクルです。

一つ一つの教具はとても上手く作られていて、プロセスを踏めば必ずやりとげられるようになっています。自発的に選んだ教具で、楽しみながらトライ&エラーを経験し、最後はやり遂げる。成功体験を積み重ねながら、自己決定やきちんと片す、というプロセス・基本動作も自然と身につくというのがモンテッソーリ教育の素晴らしさです。

私自身は、イヤイヤ期の子育てに悩んで、本屋で何か参考になるものをと探している中でモンテッソーリ教育に出会いました。家の近くでは教室が殆ど無かったのですが、たまたま職場の友人の子どもが入っていた繋がりがあり、豊中のモンテッソーリ教室に約1年半前に息子を通わせるようになりました。

人格教育ですので、即効性が無いのがモンテッソーリ教育ではありますが、心なしか息子が、先を考えて動くようになったり、周りの子に優しくするようになったりと、少しずつ成長してきてくれているように嬉しく感じています。

大変有り難いことに、これから始めるGloridge Kids Schoolでも、この豊中モンテッソーリ研究所の先生方にご支援を頂くことが叶いました。

是非とも多くの方に、この素晴らしいモンテッソーリ教育に触れて頂けたらと願っております。

注:モンテッソーリ教育はキリスト教精神に基づいておりますが、キリスト教の勧誘などは一切行いませんのでご安心下さい。

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